用宗駅前支店で、私は、せいしん初、静岡県中部信金初の女性支店長になった。その店舗は、”せいしん初”がいっぱいの、特徴的な店舗だった。建物が真新しいだけじゃない、初めての「女性職員だけの店舗」で、せいしん初の「サテライト店(小型店舗)」の、初の女性支店長。
私自身、支店長は初めての経験で、私にできるんだろうか?何をやったら良いのか?自分に何が求められているのか?と、初めは悩んだ。
でも、悩んでいても始まらない!
私は居ても立ってもいられない気持ちで、自転車に乗って地域のお客さまを訪問し始めた。
自転車で訪問すると、いろいろなことが見えてくる。そして、聞こえてくる。
いや、「聞こえるようになる」のだ。
一般的な「金融機関の支店長」のイメージとはかけ離れた私に、お客さまが親近感を感じて、いろいろ話してくださるようになったのだ。
そこから私は「何でも相談できる」存在になろう、そう思った。
これが私の「相談力」の始まりだった。
用宗駅前支店では個人のお客さまが主だったが、今の支店では法人など事業を行っているお客さまが多い。
その分、融資や工場移転、補助金・給付金ご相談など、踏み込んだ折衝も多い。
初めは私自身も不安だったが、お客さまもきっと不安だっただろう。
「この支店長は果たして今までと同じようにやってくれるんだろうか…?!」と。
既存のお客さまに安心していただきたい。そのためには、とにかく何度も訪問してお話を聴こう、それを繰り返そう。そう心に決めた。
お客さまからの一つ一つのご要望に、まじめに応えていく。そして、それを積み重ねていく。
そんな私の姿勢が伝わったのか、「乗松さんがこの支店にいるうちに…」と、設備投資のご相談をしてくださる方もいらっしゃって、本当にありがたい。何でも相談できる関係性ができたのかなと感じられる瞬間だ。
せいしんの支店長は「この仕事をやらなきゃならない」というものはない。だからこそ、自分のカラーを出しやすい。私はとにかく毎日自分の足でお客さま訪問し、お話を聴く、それが私の支店長としてのスタンスだと思っている。
とある、パッケージの事業を営む取引先でのこと。
その日も私は、もう何度目かの訪問をし、社長と何気ない話をしていた。雑談の中でふと、「新しい外注先が見つからなくてねぇ」というお声が漏れた。
「せいしんでお役に立てるかもしれません。お調べして、お返事いたします」
そうお伝えし、お客さまの会社を後にした。
支店に戻り私は「包装作業ができる取引先があったらお知らせください」と、せいしんの各店舗に問い合わせた。と、早速、近隣の店舗から「見つかりました!」との連絡が!
すぐお客さまにご連絡したところ、うまく話がまとまり、業務協力が成立したとのこと!
「助かったよ。ありがとう。対応が早くて驚いたよ!」と言ってくださった。
本当にお客さまのためになることができる。
地域の方の人生に、そして会社の成長に寄り添うことができる。
せいしんの仕事の良いところは、こういうところだ、そう改めて感じた。
今日も、地域のお客さまの元へ足を運び、耳を傾ける。
8:30 | 出勤・店周の清掃、新聞チェック |
---|---|
8:40 | 朝礼、訪問準備「今日は皆の調子はどうかな?」と、支店メンバーの顔を見て本日の業務の確認を行います。 |
9:00 | 社内業務融資関係の書類作成など、事務作業を行います。 また、支店メンバーからの相談や質問に対応し、メンバーが困っていることがないように取り計らいます。 |
10:00 | お客さま訪問法人のお客さまがメインです。お客さまが何でもご相談いただけるように、こちらから頻繁に足を運びます。 |
12:00 | 帰店お客さまからのご相談を持ち帰り、調査・検討します。 |
12:30 | お昼休み店舗2階の食堂で食事。 |
13:30 | お客さま訪問お客さまからのご相談事項にご回答したりなど。 |
15:30 | 帰店支店メンバーの今日の業務や成果を確認。相談に乗ったりなど。 |
17:00 | 終礼・退勤 |